
超高濃度ビタミンC療法は、1974年に米国のライナス・C・ポーリング博士により提唱されました。
ライナス・ポーリング博士は、化学結晶構造の研究で1954年にノーベル化学賞を、さらに原水爆反対運動の功績で1962年にノーベル平和賞をと、これまで2度のノーベル賞を授賞されているものすごい化学者なのです。
70年代前半にキャメロンとポーリングの二人はビタミンCを静脈内に投与することでがん患者の生存率が延長することを発表し世界中で有名になりました。しかしながら当時のアメリカではその学説は信用されず狂人扱いされたのです。1979年、1985年には有名なメイヨークリニックから反論の論文が発表されました。10gのビタミンCを経口投与しても癌患者の延命には変化がなかったという発表でした。このため30年間もの間ビタミンCの研究は関心をもたれませんでした。
しかし、その後も二人は研究を続けていたのです。メイヨークリニックの研究は経口投与のデータだったのに対してキャメロンとポーリングの研究は静脈投与であったという違いがあったのです。ポーリング博士は1994年に93歳でこの世を去りましたが、その後ポーリング博士の理論を信じた一人の医師がいました。米国カンザス州のリオルダン医師です。彼は2004年にビタミンCの経口投与では癌細胞を殺すのに十分な血中濃度まで上昇させることができないという論文発表を出しました。その後彼は超高濃度ビタミンC点滴療法を実践し多くの良好な結果を出しました。
そしてアメリカ国立衛生研究所・国立がんセンター・食品医薬品局の科学者たちが「超高濃度ビタミンC点滴療法」の結果を追試験して、2005に 基礎研究論文を発表しました。
その結果、ポーリング博士が約30年前に唱えた「ビタミンCは選択的に癌細胞を殺す」との理論が正しいという結論が発表されました。 現在アメリカで約1万人の医師が、日本では約100人の医師たちが「超高濃度ビタミンC点滴療法」を始めています。
すなはち、この超高濃度ビタミンC点滴療法は古くからあったにもかかわらず、日本ではまだ新しい治療法と言えます。
特に一般のクリニックレベルで行える最先端の癌治療のひとつなのです。